【潜在的なリスクに対する考え方】『予防原則』についてゆる解説

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とし組長
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ウナ
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  • 科学的な証拠が不十分でも予防的な行動を取る
この記事はこんな方に向いています
  • 予防原則について簡単に知りたい方
  • 物事に対する思考の幅を広めたい方

予防原則とは?

予防原則(Precautionary Principle)は、環境や人体に関する重大なリスクが予測される場合に、科学的な証拠が不十分でも予防的な行動を取るべきであるという原則です。

1992年の地球サミットでの「環境と開発に関するリオ宣言」がきっかけと言われています。

環境保全や化学物質の安全性などに関する政策の決定にあたり、環境への影響や人の健康への被害が発生していない場合や、原因行為や物質との因果関係を科学的に証明できない場合でも、予防的に規制していく考え方。1992年にブラジルのリオデジャネイロで開催された地球サミットで採択された「環境と開発に関するリオ宣言」に明記されたのをきっかけとして、さまざまな国際協定や規制のほか、各国の国内法などに採用されている。

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環境分野から広がった考え方ですが、日常生活においても因果関係が分からないことが多々あると思います。例えば新薬や新技術に関しての安全性はすぐには分かりません。

化学物質や新技術などが、人の健康や環境に対して重大で取り返しのつかない影響を及ぼす恐れがある場合、科学的な因果関係が十分証明されていなくても規制措置を可能にする考え方を「予防原則」と呼びます。「絶対に安全」とも「絶対に有害」とも判別付かない段階でも、後悔するよりも先に安全策を取る考え方と言えます。

日経ESG

過去の薬害⇒厚生労働省(2010年9月14日)

新技術のリスク⇒Bluetoothの電磁波問題

科学的な不確実性

予防原則は、科学的な不確実性の存在を前提としています。つまり、特定の活動や製品が環境や体に与える潜在的なリスクについて完全な証拠が無くても、十分な懸念が存在する場合には予防的な対策をとるべきということです。

予防的な行動

予防原則に基づく行動は、潜在的なリスクを最小化することを目指します。予測される有害な影響を防ぐために、早期に行動を起こすことが重要です。この原則は、待機的な姿勢ではなく、積極的な予防と言えます。

予防原則は、特に環境保護や公衆衛生の分野で重要視されています。科学的な研究結果が不確かである場合でも、潜在的なリスクを回避するために予防的な対策をとることが重要とされています。

予防原則における社会の対策

製品の規制や禁止

予防原則では、環境や体に悪影響を及ぼす可能性がある製品や活動を規制したり、必要に応じて禁止することがあります。例えば、有害な化学物質の使用や放出に対して制限を設けるなどの措置が含まれます。

代替技術や代替物質の探求

潜在的なリスクを持つ活動や製品に代わるより安全な技術や物質の開発や採用を促したり推奨することがあります。例えば、環境に優しい再生可能エネルギーへの転換や、有害な化学物質の代替品の使用などが該当します。

情報開示と透明性

予防原則では、リスクに関する情報を積極的に開示し、関係者が十分な知識を持つことが求められます。ただし、企業や自治体が情報開示に消極的だったり、リスクに対する十分な知識が無い可能性があるため、個人や社会全体がリスクを認識し、適切な対策を講じることが必要です。

まとめ

科学的な証拠が揃うまでには時間が掛かります。そのため潜在的なリスクが予見出来た場合、一度その行動や製品の使用を中断することが大切になります。後になってこれは危険でしたと言われても遅いということです。

潜在的なリスクを予見するには限られた情報媒体や偏った情報や意見だけを聞くのではなく、様々な情報媒体や意見を取り入れる柔軟な思考を持つことが必要です。十分な確認もせずにこれはこうだと決めつけてしまうと思考が停止し、潜在的なリスクを予見することが難しくなります。もしかしたらという考えを頭の片隅に置いておくことが必要です。

とし組長
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参考・引用元

環境用語集:「予防原則」|EICネット
約3000語を収録した環境用語集です
予防原則

「予防原則」とは – ビジネス – 緑のgoo

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